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  • 執筆者の写真kyoureha

リハビリ内容を確認し、評価を共有する大切さ

更新日:2019年8月29日

あなたは、リハビリ内容の評価をクライアントと共有できていますか?


現在、私は維持期の領域で、脳卒中の後遺症を抱える方を何名か担当しています。

以前、担当しているある方から「今日のリハビリ内容を簡単で良いので、書面にしてほしい」と言われました。


その方の症状は軽度ですが、運動麻痺以外に記憶力の低下も自覚されておられ、リハビリ訓練中は私の説明や施術内容に納得をしていたものの、後で思い返した時にどんな訓練をしたのか、どんな説明を受けたのかなどを明確には思い出せなかったらしいのです。

自宅に帰った後にリハビリで実施したことを復習したい、日常の生活に取り込みたいという気持ちから、そのような提案を私にしたようです。

                      

その提案を受けた後からは、毎回リハビリ終了後に実施した内容をメールでその方に送るようしにました。

その取り組みを始めてから、以前よりその方とリハビリ内容を具体的に確認する機会が増えただけでなく、お互いが同じ目標に向かってより一層リハビリに取り組めるようになった実感があります。

メールはいつでもどこでも見返しやすく、空いている時間に確認が出来るため、その方にとってリハビリ内容を確認・復習する方法として有効だったように思います。また、定期的に書面を作成のうえ、対面で評価等も確認し、共有する機会も持つようにしています。この定期的というのは、人によって異なります。リハビリの頻度が月1回方であれば5回目毎に、週1回以上の方であれば毎月、評価を確認し、共有する機会を持つようにしています。    

人によっては、「毎回改めて振り返らなくても良い」という方もおられるので、そういう場合は、あえて無理にそのような機会を設けないようにしています。


この評価の確認・共有はクライアントのみならず、ご家族にとっても大切です。

ご家族も日常、側にいると、クライアントの細かな身体の変化に気づくことは難しく、先月と比べて何がどう変化したのか、目標にどれだけ近づけたのか、果たして効果のある取り組みができているのかなどが気になるものです。


通常、リハビリ評価・訓練内容を共有するする手段としてリハビリにおいては総合実施計画書というものがあり、毎月振り返る機会が設けられるはずですが、それが十分かつ有効に活用されているかは疑問なところです。                    


脳卒中の後遺症等では、週1回のリハビリを1か月実施して劇的な改善がみられることは難しいのが現状です。                      


その中で療法士は少しでも機能の維持・向上につながるよう、リハビリの計画・実行の修正を重ねています。


私は今回、担当しているクライアントからの提案を受け、評価の確認・共有の大切さをより深く感じるきっかけを得ました。

本来、こちら側から良い提案をすべきだったところだと思います。この点は療法士として反省すべきですね。



もう一度、言います。あなたは、リハビリ内容の評価を共有できていますか?

先ずは、しっかりとリハビリ内容の評価と共有を確認することから、充実したリハビリに繋がるのだと思います


#リハビリ

#脳卒中

#評価の共有

#総合実施計画書

#協創リハビリ





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