朝日新聞のニュースに、 大阪大学発のベンチャー企業「リモハブ」の記事が出ていました。
リモハブは、心臓病後の心臓リハビリを自宅で気軽に行えるように遠隔支援の開発に取り組まれている会社です。
この記事の中に以下の様な文章がありました。
「入院中は3割ほどの患者が心臓リハビリに取り組むも、退院後も継続する人は1割以下。体力が落ちて病院に行くことさえつらく、病院への送り迎えも家族の負担になる。 (記事より一部抜粋)」
これは心臓リハビリに限らず、退院後生活期におけるリハビリの問題点を表しているように感じました。
脳卒中後の当時者の方に話を聞くと、「回復期入院中よりも退院後身体機能が下がった気がする」と言う方は、臨床をしていると、少なくないように感じます。
『自宅でどのようにリハビリを実施するか』というテーマは、機能維持・向上に対してはもちろんですが、再発予防やその先の医療費抑制という点においても、今後重要になるように思います。
自宅でリハビリが継続しにくい理由は様々だと思います。
「自己流になるのが不安」
「何をすればよいかわからない」
「優先順位がわからない」
などなど、もっと様々な因子があると思います。
個人的な意見としては、自主トレなどを提案する場合「簡単にできる」「無理せずにできる」ことがポイントだと最近特に思って、意識する様心掛けています。
毎日の生活を送る中で、あれもこれも出来ないというのが、現実です。
どんな効果的な運動も継続しないと意味がないので、簡単にできて継続でき、かつ効果的な要素が含まれていることから始めてみるのが良いと思います。
今回、このリモハブが提供する遠隔リハビリは、ICT・IoT技術を使って遠隔でリハビリ指導するという、これからの時代に向けた革新的なサービスであることは勿論ですが、同時に『気軽に自宅で出来る運動』を医療専門職監視の下『気軽に行える』という点に視点を当てていることも、とても重要なポイントなのではないかと思いました。
中嶋
#リモハブ
#リハビリ
#協創リハ
#心臓リハビリ
#脳卒中
#循環器
Comments