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Task

骨盤の動きを高める

 

Problem

・立ち上がりの時に、足に体重が上手くのらない。常に手足に力が入ってしまいやすい

 (例)

  無意識のうちに麻痺側の筋緊張が高まりやすく、非麻痺側の手足にも力が入って疲れやすい

  立ち上がりの時、上手く足に体重が乗り切らず、スムーズに立ち上がれない。低い椅子から立ち上がる

  ことが難しい。

Practice

・座った状態から、写真にあるように骨盤を後ろに倒します(骨盤の後傾)

※最初は骨盤だけを動かそうとする意識を持つことが難しいため、背中を丸めながらおへそをのぞき込むと良いと思います

・骨盤を後ろに倒していくとお腹の筋肉を使う感覚が得られると思います。そこまで後ろに倒したら、次に骨盤を前に倒して

 いきます(骨盤の前傾)

​※骨盤を前に倒す時は、おへそを突き出しながら胸を張るように意識をすると最初は目的の動きになりやすいです。

・この運動はペルヴィック ティルトと呼ばれます

スライド3.JPG

【目的】

・脳卒中などの運動麻痺が生じると、手足だけでなく、体幹の機能も低下してしまいます。この運動は体幹の筋機能を高める運動と

 なります。

・椅子から立ち上がる時など、骨盤の前傾(骨盤を前に倒す動き)が生じないまま、上体だけを前に倒して立ち上がろうとする方が多く

 見られます。このような状態では、足に体重が乗り切らず立ち上がりに失敗してしまったり、無理矢理足の力で立とうとして、立った

 後に麻痺側の緊張が高まってしまうということが生じやすいです。立ち上がりなどの基本動作においても骨盤の動きは重要となります

​骨盤後傾

​骨盤前傾

【具体的実践】

・骨盤を後ろに倒していくと(後傾させると)腹横筋や内腹斜筋などの体幹の安定に関わる筋肉が使われます。また、骨盤を前

 に倒す(前傾)と、多裂筋や脊柱起立筋、大腰筋などを使います、これらの筋は協調的に使われることで体幹が土台として安

 定する為、効率的な動作に繋がりやすくなります。また、土台が安定することで、手足が頑張りすぎr必要性が減る為に過度な

 麻痺側の筋緊張を抑制することも期待できます。​

・前傾と後傾を交互にゆっくりと1セット10回~20回の目安で実施してみましょう

                                                                                                         OT:中嶋

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