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一般社団法人
協創リハビリテーションを考える会
運動麻痺について
・脳梗塞や脳出血などで、皮質脊髄路のどこかが障害されると運動麻痺が生じます。(皮質脊髄路の経路に関しては”運動神経経路”を参照ください)
・運動麻痺は運動経路の障害部位により①単麻痺②片麻痺③対麻痺④四肢麻痺の
4つのタイプに分類されます。
①単麻痺
・両側上下肢の中で1肢のみに生じた運動麻痺のことを
単麻痺と呼びます。つまり、右上肢のみの麻痺、
左下肢だけの麻痺という状態です。
・脳障害による単麻痺は稀であり、大脳皮質に限局した
病変(脳梗塞、脳出血、脳腫瘍など)が生じた場合に出現する
可能性があります。
・脳で限局的病変によって生じた単麻痺は反対側の上肢もしくは下肢のみに
運動麻痺を生じます。
②片麻痺
・一側上下肢に生じた運動麻痺のことを片麻痺と呼びます。
いわゆる”右半身麻痺””左半身麻痺”の状態です
・脳卒中による運動麻痺のタイプとしては、この片麻痺が多く
見られます
ここに髄膜腫が生じると両下肢の運動神経を
圧迫して麻痺が生じることがある
➡
③対麻痺
・両側下肢に生じた運動麻痺のことを対麻痺と呼びます。
・対麻痺は一般に、脊髄損傷(胸髄レベル以下)などにより生じます。
・脳の病変で対麻痺が生じることは稀ですが、”大脳鎌髄膜腫”により
対麻痺が生じることがあります。
④四肢麻痺
・両側上下肢すべてに生じた運動麻痺のことを四肢麻痺と呼びます。
・交通事故などによる脊髄損傷(頸髄レベル)により
生じます。
・脳炎や代謝性脳症など脳全体の広範囲な障害や、広範な脳幹出血などによっても
生じることがあります。
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