Task

​肩甲帯の安定性を高める

 

Problem

・麻痺手を伸ばそうとした際に肩や肘、指に力が入り、腕を思うように動かすことができない。

  場面例:歩行時に腕を振る際、強張ってしまい円滑に腕がふれない。

・肩甲帯の安定性が乏しく、麻痺側を下に横向きに寝そべっても、腕で安定して身体を支えることができない。  

  場面例:横向きで寝そべってTVを見ている際、注目場面を凝視するために上体を麻痺側で支えてさもたげようとするが

      安定させられない

Practice

麻痺側を下にして、前腕全体を床面つけて横向きに寝る状態で、

健側の腕・手を上げたり、下げたりする運動を繰り返します。

【目的】

・腕をより思うように動かせるように、身体を支えられるようにするために

 上肢の土台となる肩甲帯の安定機能を高める。

 

この訓練を通じて

 肩甲骨を安定させるために働く前鋸筋、僧帽筋中部・下部線維、菱形筋群を賦活し、麻痺側肩甲帯と

 体幹の安定を促します。

 

・さらに、上腕骨で体重支持をするため、肩関節の安定に作用する

 回旋筋腱板(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の筋収縮を促します。

 (特に棘下筋が主動作筋として働きます。)

 

また、体重支持の際に上腕骨頭が前方へ突出しないように、安定させるために

 大胸筋、広背筋も働きます。)

【具体的実践】

①    ベッドに座った状態から麻痺側上肢の肘から手首をベッドに着けます。

②    非麻痺側の上肢を天井方向へ伸ばします

   ※非麻痺側の指先から肘が一直線になるように注意してください

③    非麻痺側上肢を5秒間かけてゆっくり下ろし、下した状態から5秒かけてゆっくり②の姿勢まで戻しましょう

 

 ※この運動を10回×2~3セット行っていきましょう。
 

 

【留意点】

・肩の痛みのない範囲で行ってください

 ※肩が痛い、力が入らず上半身を起こせない場合はやり方①のon shoulderの姿勢までで構いません。

 

・体重支持をする際には麻痺側肩が前に出すぎないようにしてください

 

 応用編

 安定してできるようになったら、①の状態から肘を伸ばして、掌をついて、

 上半身を起こすon handを行ってみても良いでしょう。

                                                 OT:小川