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​リハビリテーション実践

Task

 足首の自在性を高める

 

Problem

・歩行時の麻痺側脚への体重のかかり方(内側、外側)が一定せず、不安定な状態で麻痺側脚を前に振出しずらい。

・電車やバスに乗車中、立っている場合、揺れて麻痺側に体重がかかるとバランスを崩しやすい。

 

椅子に腰かけ、つま先だけを床につけたまま、踵を浮かせては踵を床に落とす。

これを繰り返します

(通称:ヒールスタンプ)

踵をスタンプのように床に着けることから、この動作をヒールスタンプと呼ぶようにしています。

【目的】

「立つ」、「歩く」の動作を想定し、踵に垂直に荷重をかけるための基礎訓練です。

 ・足首と そこから先になる足全体の関節 を円滑に使えるよう、分離運動を促すことを狙いとします。

 ・同時に姿勢を保つふくらはぎの筋肉の活性化を図ります。(血流促進等)

Practice

【具体的実践】 

・抗重力筋※1 である下肢後面筋※2 や足アーチ※3 並びに地面との接地を司る足趾屈筋群の働きを

 引き出したいところです。

 

・膝から下部の分離運動の促進が目的であり、大腿に力が入らないようにすることがポイントのひとつです。

 そのために、大腿の半分は座面に接する程度の深さで腰掛けて行なってみましょう。

・回数は療法士等との相談で決めていきましょう。慣れてきますと、高齢の方でも120回以上できるようになるケースもあります。

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※1 抗重力筋とは、地球の重力に対して姿勢(立位や座位など)を保持する筋肉を指しています。

※2 下肢後面筋:ヒラメ筋、腓腹筋内側頭、腓腹筋外側頭、長母趾屈筋、長趾屈筋、母趾外転筋。

※3 足アーチ:土踏まずの部分

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ヒラメ筋

腓腹筋内側頭

腓腹筋外側頭

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母趾外転筋

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小林PT

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