それは大雑把に言うと、リハビリテーションについて
「もっと謙虚に」「もっと本質を」「もっと相互に」追究していこうではありませんか
このことを進めていくための取組みになります。
■「コミュニケーション」と「確認の共有」
先ず重視するのは、患者・家族と専門職間の「コミュニケーション」です。
リハビリテーション、特に身体機能の回復訓練においては、
両者の相互作用によるところが大きいと考えます。
「コミュニケーション」というのは人と人の間あるものであり、必ず相手がいることです。
「コミュニケーション」は相互に作用します。
そのコミュニケーションが良好か否か…によって「同じことをやっても、結果はちがう」。
そんなケースが学習やスポーツ等の指導場面において散見されます。
リハビリテーションにも同じことがあてはまるのでは…ないでしょうか。
同じことを指導・実行しても、優れた技法を施しても、効果の差が大きく現れてしまうこともあるでしょう。
リハビリテーションの効果を最大限に引出すためには、コミュニケーションの質がひとつの鍵になるとも考えられます。
次に「確認の共有」です。
当会では「携える」、「学ぶ」、「実践する」、「高める」の好循環を強く意識しています。リハビリを実施するに際し、
何(課題)を理解(学習)して、どのような訓練を実施(実践)すれば良いのか、
数ある選択肢の中から特定のリハビリの方法を「選択する」ことになります。
なぜ、その選択が妥当と考えたのか、患者と指導者が「納得して」実践する必要があります。結果は確実にこうなると、言いきれないことが多いからです。
実践した結果、どうであったのか、目標に近づいたのか、そうでないのか。
この「確認を共有する」(携える)ことが、とても重要だと思います。
その共有した結果を踏まえ、また次のステップに進むことになります。
つまり、しっかりPlan(計画)—Do(実行)—Check(評価)—Act(改良)サイクルを回して、
未来のステップに繋げていこうとしているのです。
患者・家族と専門職との情報格差から、また多忙等を理由に
プロセスの確認や特に「結果の確認」(評価の共有)が行われないまま、
計画の修正がされないまま、リハビリが継続してしまいがちではないでしょうか。
不利な状況にあっても、より良いリハビリテーションを選択し、希望をもって前に進んでいきたいものです。
志を一つに、手を携え、結果を受けとめ、次なるリハビリに向かって創意と工夫をもって
次のリハビリを選択・決定していきたいものです。身体や生活環境等が刻々と変化する中にあって、選択の連続を迫られるリハビリテーションを専門職と協働して状況に応じて工夫・改良を重ねつつ、創りあげていきたい…。
なので、「協創リハビリテーション」とさせていただきました。
これからは患者・家族も必要に応じてリハビリに関わる正しい知識などを、もっと学んで
いくことも求められると思います。
患者同士、家族同士、療法士などコメディカル同士の交流も欠かせないことでしょう。
どうぞ宜しくお願いいたします。 (患者・家族の立場から)
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